残酷で凄惨な描写を用いて戦争の恐ろしさを描いた映画や写真はたくさんあります。しかし時にはごく落ち着いた、多くを語らない一枚の紙が本当の惨たらしさを語ることもあるようです。 詳細は以下。 mappeal これは「核攻撃を受けた場合の対応」として、アメリカ・オレゴン州ポートランド市で作られたもの。「Frank Ivancie市長」とあることから1981年から1985年の冷戦中に印刷されたことが分かります。 「落ち着いて避難しましょう」「閃光を直接みないようにしましょう」という、ごくありきたりな注意事項が並ぶ中で、目を引くのが「死にゆく人をいたわりましょう」とした7番目。 戦争では必ず身近な人が死ぬ、そして多くは苦しんで死ぬ。当たり前のことですが忘れがちなことをこの紙は教えてくれるような気がします。
![全面核戦争の恐ろしさを、ただ静かに物語る一枚の紙](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fba195b475e2a7d8d5cd33f12bb7143f3375ddc7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2010%2F01%2F14%2Fnuclear_war%2F466023_13355464.jpg)