普段トマトジュースをあまり飲まないのに、飛行機に乗るとなぜか飲みたくなる。そんな人が多いようで、この現象を解明すべく、ドイツの航空会社ルフトハンザ社とフラウンホーファー研究所の研究者らが調査に乗り出した。 実際に、ビール王国と言われるドイツ人ですら、飛行機の上だけは、ビールよりもトマトジュースの方が多く飲まれているという。その理由はなぜなのか? 上空の低気圧が味覚を変える 研究は地上でエアバスA310の機体を用いて行った。機内の気圧を人工的にコントロールすることで、気圧の変化と人間の味覚の関係を調べたという。 調査の結果、地上の気圧では「濃い」「カビ臭い」とまで言われるトマトジュースは、飛行中に似た低気圧の状況下では、なんと「ジューシー」や「甘い」「さっぱりする」と被験者たちが口を揃えて称賛したという。 また、トマトジュースとは逆に、地上では「うまい」と感じられる食事は、上空の低気圧では「