9月30 「フクシマ」というカタカナ語を用いた意図 カテゴリ:研究成果の紹介 「フクシマ型PTSD」という書籍のタイトルによって、福島県民を傷づけ、福島県に対してスティグマを押し付けていると感じられた方に対しては、心からお詫びを申し上げます。 この書籍の原題は、『福島第一原子力発電所事故被害者に持続する甚大な精神的苦痛―精神的ストレスと社会・経済的要因に関する人間科学的実証研究から-』というもので、「福島原発事故責任追及訴訟埼玉弁護団」および「原発賠償 京都訴訟弁護団」の依頼を受け、さいたま地方裁判所(2019年12月16日)および大阪高等裁判所(2020年5月7日)に提出された意見書(甲D共231)を元に執筆したものです。目的は、原発事故の被害に会われた方達を擁護するためのもので、決して福島県民を非難するものではありません。本書は、原発事故による被害者が、いかに甚大な精神的苦痛と過酷な生