Java VMのメモリ不足の問題は、解決までに時間を要する。だが適切な初期調査を行えば、ある程度まで原因を絞り込め、早期解決につながる。今回はメモリ不足問題の対応方法を、体系立てて解説する。 問題解決のポイント Java VMでメモリ不足が発生した時に重要となるポイントは、早期に発生個所の特定と原因の切り分けである。 Webシステムでメモリが不足すると、「java.lang.OutOfMemoryError」メッセージが出力される。このメッセージが出力された時、最初に行うことは、WebサーバやJava VMのログを確認することだ。これらのログから障害の痕跡を発見できると、障害内容からメモリ不足の原因を切り分けられる。しかし、使用しているJava VMによっては、障害の切り分けに必要な情報が得られない場合もある。その場合、GCログが障害解析の資料として役に立つ。 以降、Webシステムを例に、