工事現場のスケジュール管理システムの追加開発費用と,納期遅延に伴う損害賠償が問題となった事例。 事案の概要 Zは,工事現場のスケジュール管理システムを開発,販売していたが,これをバージョンアップした新システム(本件システム)を開発しようとし,その開発業務をFに委託した。Fは,Yに再委託し,YはさらにXにその開発業務の大半を再々委託した。Yは,ZやFに対する報告,進捗管理等を行っていた。 XY間の作業経緯は次のとおりである。 H20.4.30 Y・X 業務委託基本契約締結 H20.4.30 Y→X 個別契約として旧システムの改修業務委託(31万5000円) H20.5.16 Y→X 本件システムの要件定義業務委託(約165万円) H20.6.30 Y→X 本件システムの開発業務委託(約674万円―作業期間は9月末まで) H20.8.11 Y→X 携帯写真閲覧機能等の追加機能開発委託(約69万