半導体回路技術の国際学会「ISSCC(IEEE International Solid-State Circuits Conference)2006」が始まりました。今年も多くの最先端技術,最先端チップが登場します。技術自体は日経エレクトロニクス2006年1月2日号のプレビューや,Tech-On!の速報に委ねますが,技術の内容とはちょっと離れてISSCCの度に感じることがあります。それは,ISSCCの時期になると,「技術は消費者のニーズを追い越したのか?」という議論が決まって盛り上がることです。各社・各機関がISSCCで披露する最高の性能に対して,「そんな性能,一体,何に使うの」という疑問です。 ISSCCで登場する最先端の技術やチップは,市場や需要,最終製品が明確になっていない場合が多々あります。これから時代を築こうとするチップが登場するわけですから,当然のことです。しかし,この点を突い