前回(将来のお金が不安なら、保険より投資よりまず「見える化」です!)に引き続き、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんに、新著『あなたのお金を「見える化」しなさい!』で提案している「見える化」をキーワードにしたお金のマネジメント法を聞いた。 今回は、自分の家計を「見える化」するための損益計算書や貸借対照表(バランスシート)をいつどのように作るべきか、どう活用すればいいのかなど、より具体的なポイントについて教えてもらった。 ――初めに、お金の「見える化」はなぜ必要なのか、改めて教えてください。 ひと言で言うと、「自分のお金のことは自分にしかわからない」からです。 特に現在は、ライフスタイルも家族構成も多様化しています。たとえば、税金などの制度が変わるときに新聞に載っている「年収○○万円の会社員で、家族は専業主婦の妻と子ども2人」といったモデルケースに当てはまる人ばかりではありません