新しい発電方式「木質バイオマス」の可能性 背景 近年、環境に配慮した発電方式に対する関心が世界的に高まっている。従来の発電方式が抱える問題として、石油や石炭による発電は二酸化炭素の増大による地球温暖化や、また燃料資源の枯渇、原子力発電に関しては使用済み核燃料の処理や、事故または平時の放射能漏れ、などが挙げられる。これらの問題は迅速な対応が必要であることから、スウェーデンにおいては効率の炭素税、及び硫黄税の導入、ドイツにおいては30年後までに原子力発電の全廃を決めるなど、政府が今後の電力形態、エネルギー政策をリードしている。発電における理想として、環境汚染を引き起こさない、燃料が長期間にわたり安定して供給できる、設備投資費及び維持費が安く抑えられ発電コストが安い、などが挙げられるが、現在、全ての面において優れた決定的な発電方式は未だなく、多くの発電方式が導入されその可能性を試されている状況で