一般的な鉄道の線路では、まくらぎの上に鉄のレールが2本締結してあります。 このレールの断面がどんな形になっているかご存知でしょうか。 ふだん見ることがないものなので、ご存知でない方もいるでしょうが、レールの断面は、漢字の「工」という字に似た形をしています。 一般的なレールの断面 山陽電気鉄道や伊豆箱根鉄道のように、この形を社章に盛り込んでいる鉄道会社も存在します。 一般的なレールには、「頭部」や「底部」と呼ばれる部分があります。「頭部」は車輪と接する部分で、幅が狭くなっています。「底部」はまくらぎと接する部分で、幅が広くなっています。「頭部」と「底部」の間は細くくびれており、「頭部」よりも幅が狭くなっています。 このような断面のレールは、「平底レール」と呼ばれており、日本の鉄道だけでなく、世界中の鉄道で使われています。 そこで問題です。鉄道のレールの断面は、なぜこのような形になったのでしょ
東京の大動脈、山手線の約3分の1に及ぶ区間を半日以上ストップさせての大工事――。JR東日本は11月16日未明から17日の始発にかけて、来春の「高輪ゲートウェイ」駅開業に向け、品川駅などで大規模な線路の切り替え工事を行った。 【写真20枚超】これが品川駅線路切り換え工事の様子だ! 山手線は上野―大崎間が16日の始発から夕方まで、京浜東北線は品川―田町間で終日運休。山手線を止めての工事はJR東日本の発足以来初めてだった。 高輪ゲートウェイ駅は、山手線・京浜東北線の田町―品川間に開業する新駅。今回の工事は、山手線内回り・外回りと京浜東北線の北行(大宮方面行き)の計3本の線路を、同駅を通る新しい線路につなぎ替えるために実施した。品川駅構内など3カ所で線路を切り換え、合わせて同駅の京浜東北線大宮方面行きホームも3番線から4番線に移した。 ■総勢2000人が作業 16日午前2時過ぎ、ラッシュ時の喧噪が
スイスの山岳リゾート、サンモリッツとツェルマットを約8時間かけて結ぶ「氷河特急」。大きな窓とスイス国旗をあしらった赤い車体が特徴の観光列車は、世界各国から訪れる観光客の人気を集めている。 日本を代表する鉄道模型ブランドの一つ「KATO」から、この列車のNゲージ鉄道模型が「アルプスの氷河特急」として発売されたのは2013年の春。約2年半が経った今も「ずっと売れ続けています。造っても造っても売れるんです」と、製品を企画したカトーの営業部副部長、関良太郎さんは語る。 これまでの販売数は日本国内と欧州でほぼ半々。日本での人気が高く、海外旅行で乗ることも多い列車だけに「いわゆる鉄道ファンではない方が、旅行で乗った列車が模型になっているのを見て手にしていただく機会も多い」(関さん)といい、従来の模型ファンとは異なる新たなユーザー層を開拓している。 日本の「Nゲージ」はガラパゴス規格 欧州での売れ方は日
日本はもとより世界の陸・海・空を駆けめぐる、さまざまな乗り物のスゴいメカニズムを紹介してきた「モンスターマシンに昂ぶる」。復刻版の第6回は、「テツ」つまり鉄道、その中でもディーゼル機関車のパワーユニットを紹介しよう。(今回の記事は2016年8月当時の内容です) タイトル画像:1950年代まで北米大陸横断鉄道の主役だった、EMD-Fシリーズ ディーゼル機関車。同時代のアメリカ車と同様、アメリカ黄金期のシンボル的デザインだ。 陸上においてモンスターなエンジンを搭載した乗り物のひとつに「鉄道」がある。今回取り上げるのは、蒸気機関車でも電気機関車でもない。ディーゼルエンジンを搭載したディーゼル機関車だ。 鉄道で電化されていない路線は、欧米先進国でも多々ある。特に北米大陸を横断する通称「大陸横断鉄道」は、保線を考えれば当然、非電化鉄道だ。日本でも北海道をはじめ、地方はまだまだ非電化路線が残る。ディー
「顔」は金色の巨大な楕円――。昨年3月の導入発表時、その大胆なデザインがネット上などで話題となった叡山電鉄(京都市)の新型観光車両「ひえい」が3月7日、同社の修学院車庫で報道陣に公開された。 イメージイラストが発表された際には、「なんだこれ」「吸い込まれそう」「深海魚のような不気味さ」などといった声がSNS上を飛び交ったが、実際に登場した車両は光沢のある深い緑色の車体に金色の楕円形が調和し、インパクトのあるデザインながら落ち着いた雰囲気が漂う。 車庫の外からスマートフォンで写真を撮っていた、近くに住むという子連れの女性は「金色と緑でゴージャスな感じだし、なんとなく『自然』っぽい。いい意味で叡電らしからぬ雰囲気ですね」。車庫のそばを走る電車内でも「あれ、センスいいわ」などと話す女性客の姿があった。 叡山電鉄の坂東崇行・常務取締役鉄道部長は「導入を発表したときはネットなどでだいぶ辛口の意見もい
全国的にも珍しい個人所有の蒸気機関車(SL)を今年1月に購入し、復活を目指して整備を進めてきた運送会社「アチハ」(大阪市住之江区)は25日、和歌山県有田川町の有田川鉄道公園で試験走行を実施した。 このSLは「デゴイチ」の愛称で親しまれた「D51」827号機。石炭ではなく、軽油で動くコンプレッサーの圧縮空気を動力に、有田鉄道の廃線跡を活用した公園内の線路で約200メートルを4往復した。827号機は岐阜県内など約215万キロを走行後、1973年7月に引退。同年11月に愛知県あま市の男性が購入し、専用車庫に保管していた。保管時に整備を手伝った岐阜県関市、会社員久世尚之さん(18)は「立派な姿を見せてくれた」と感動していた。
JR東日本は、上越新幹線で活躍するE4系車両を2020年度末までに廃車すると発表した。E4系の引退で、新幹線からは2階建て車両が消えることになる。 【拡大写真付き】首都圏で導入相次ぐ2階建て車両 ── 全国的には「異色」の存在 新幹線に初めて登場した2階建て車両は、国鉄末期の1985年にデビューした100系である。東海道新幹線の2代目車両として開発され、「団子鼻」の0系とは対照的なすらっとしたシャープな先頭形状はたちまち子どもたちの人気者となった。 この100系の目玉が、編成の真ん中に連結された2両の2階建て車両だった。相次ぐ値上げなどで航空機へ乗客を奪われていた国鉄が、スピードとともに快適性をPRするために導入。1両はグリーン車で、2階部分は通常の開放式だが、1階にはこれまた新幹線初となる個室が設置されており、芸能人や政治家らが好んで利用していたようだ。 もう1両の2階建て車両は食堂車で
● 車両開発と混雑の緩和が進んで 指定席列車を導入しやすくなった 多少のお金を払っても確実に座りたい、という層は昔から確実に存在していた。ではなぜ今になって、各鉄道会社が座席指定列車を増やしているのか。 「ひとつは車両の問題があります。指定席用に2人がけクロスシートを備えた車両は、普段から混雑する首都圏の通勤列車には使えません。有料の特急列車用に車両を発注しても、それ以外に使いみちがなく無駄になってしまう。そのため、導入をためらっていた鉄道会社も多いのです」(同) 私鉄の指定席列車の先駆けとしては、新宿ー箱根湯本間など行楽地を結ぶ特急列車に用いられていた小田急電鉄の特急ロマンスカーを、1967年から通勤用として新宿ー町田間に走らせたケースが挙げられる。ただしこれは、休日は箱根に小旅行に出かける人、平日は都内に出勤する人がいたため、指定席専用の車両を祝日平日問わずフル稼働させることがで
12月といえば忘年会シーズン。朝のラッシュ時だけでなく、夜の帰宅時も遅くまで電車が混み合う季節だ。朝の電車で座るのは多くの路線で至難の業だが、帰りの電車はなんとか座れないかと思うもの。日ごろ通勤電車を利用している人なら「この駅からはまた多く乗ってくるな」とか「次の駅でだいぶ空くな」といった感覚を持っているに違いない。 この記事の写真を見る そこで、実際に各路線の輸送量がどのようになっているのか、都心から郊外へ向かう首都圏の大手私鉄各線のデータを元に検証してみた。混雑の度合いは電車の種別や行き先、時間帯によっても異なるため、必ずしも輸送量が減る=「座れる」というわけではないが、どのあたりで車内が空いてくるかの参考にはなるだろう。 ■首都圏10路線の「通過人員」を比較 検証にあたってのデータは「都市交通年報」(運輸政策研究機構)の平成25(2013)年版に記載された「各駅旅客発着通過状況
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