ここに紹介するのは、自宅にあった24リッターのネイピア航空機用エンジンを使って、マルコム・キャンベルのレコードブレーカーのオマージュを作り上げた、あるエンスージアストの話である。 もっと写真を見る もし代々伝わる家宝の中に24リッター・12気筒のネイピア・ライオン航空機用エンジンがあったとしたら、あなたはどうしますか? これから披露する物語は、ローネ・ヤコブ卿に実際起こったことである。彼は機械工学の専門的知識を持ち合わせていたから、いつかはこの伝説的価値のあるエンジンを活かした車を作ろうと野望を抱くのも当然のことだったかもしれない。 レコードブレーカーがある家 子供のころから彼のそばには、1920年代から30年代のネイピア・エンジンを搭載したレコードブレーカーが3台もあった。そのエンジンがあることも知っていた。3台のうちで一番古いのが、マルコム・キャンベルが作った1927年のブルーバードで