このように、とりあえず準備方式だけでも効果がありますが、2つ目の方法としてさらにもう1歩ゴールに近づいておく工夫があります。それは「とりあえず1問方式」です。 たとえば、子どもに次のように言うのです。「算数プリントがあるんだね。1問だけやったら遊びに行こう」「漢字書き取りがあるんだ。1字だけ書いたら遊ぼう」。 「とりあえず1問」で見通しをつける 1問だけならかなりハードルが下がります。そして、1問やるときに、他の問題は全部隠して1問だけ見てやるということはありえません。つまり、自然に全体が目に入るのです。すると、「だいたいこれくらいでできるな」「○○分くらいでできるな。大したことないな」というように、かなり見通しがつきます。 ここまで見通しがついていると、遊びから帰ってきて本格的に取りかかるときのハードルが大いに下がります。大人の仕事でもそうですが、とにかく見通しがないときが大変なのです。