SELinux、使っていますか? 設定がわかりづらい、難しい等のイメージから敬遠されがちなSELinux。自前で一からポリシーを作成したりしようとすれば確かに難しい部分もあるのですが、ディストリビューションに元々含まれているポリシーをもとにちょっと設定を変更する程度なら簡単にできてしまうこともあります。 ここでは、そんなちょっとの設定変更に用いるコマンドの使用方法の一部を簡単に紹介します。 この内容はCentOS6の環境で確認を行い記述しています。ポリシーセットはデフォルトであるtargetedの使用を前提にしており、またサーバープログラムを動作させるための設定方法の紹介を主な目的としているため、マルチレベルセキュリティ(MLS)やマルチカテゴリーセキュリティ(MCS)、ロールベースのアクセスコントロール(RBAC)等には触れないものとします。 以下、プロンプトを#で表記しているコマンド行