(CNN) 19世紀の米作家マーク・トウェインの代表作「ハックルベリー・フィンの冒険」と「トム・ソーヤーの冒険」が、黒人への差別表現を別の言葉に書き換えた版で新たに出版される。 米出版社ニューサウスが、両作品を1冊にまとめた新刊を2月15日に発売する。出版側は、読者層を広げるため「苦渋の末」に書き換えを決断したとしている。ハックルベリー・フィンの冒険は、差別表現を多用しているとの理由から一部の高校などで禁止されてきた。初版は7500冊の予定だが、反響によっては倍増させる可能性もあるという。 同社編集者でオーバーン大学モンゴメリー教授のアラン・グリベン氏は前書きで、「ある地域で特定の時代に使われていた言葉を記録したトウェインの能力」をたたえつつ、明らかに侮蔑的な意味合いを持つ人種差別表現は「現代の読者に嫌悪感を抱かせる」と説明する。 黒人に対する差別表現「ニグロ」はすべて「奴隷」と書き換えら