冷静に「21世紀」預言 大学紛争のころ休講だらけ、時間があるせいで、『資本論』を読破した。されど、マルクス主義者でも社会主義者でもあったことはない。だが、社会主義の理想は今でも生きていると思う。フランス革命が掲げた自由・平等・博愛のうち、平等を標榜(ひょうぼう)する国家体制が死滅しただけだ。 これらの標語には順位があり、私見では〈1〉自由、〈2〉博愛、〈3〉平等、ではないだろうか。まずは自由を重んじ、他人を思いやる博愛心(ボランティア)をいだく。そうすれば公正な平等社会に多少は近づく。 お金は欲しいが拝金主義にはなじめず、ホームレスに同情しても手助けする余裕もない。しがない身を歎(なげ)いているうちに、本書に出会った。 かつて空想家として斥(しりぞ)けられたフランスの社会思想家フーリエ(1772〜1837年)。たしかに荒唐無稽(こうとうむけい)な狂気の男かもしれないが、なにかしら預言者の風
■初のウェブ観戦記の舞台裏 梅田さんが初めてウェブ観戦記を棋聖戦で書く、と聞いたとき、初の試みだけに「これは“新手”」と思った。 梅田さんが初めてタイトル戦と接したのは8年前の第72期棋聖戦五番勝負第4局(羽生善治棋聖-郷田真隆八段)だった。「羽生さんと親しい将棋好きがシリコンバレーから帰国して同行するからよろしく頼む」と指示された。数日後、JR東京駅新幹線ホームで梅田さんは羽生さんと親しそうに談笑していた。 2度目はその4年後。このときも羽生さんだ。佐藤康光棋聖に挑戦した第76期棋聖戦の第3局だった。そして昨年の本紙正月紙面対談で、梅田さんは佐藤棋聖に「ウェブ観戦記を、と勧められた」と言う。この一言が、それまでの観(み)て楽しむ一将棋ファンから、観て書いて伝える立場への転換点となったのだ。 梅田さんはウェブの特性として常々「紙(新聞)と違って無制限に書けるので新聞の記事に物足りず、もっと
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