社長の飯田 勧でございます。 私は、1928年3月、東京日本橋の酒問屋の三男として生まれました。父は商売柄ですか お酒が好きで晩酌の時は子供達を集めて、いろいろな話を聞かせてくれました。 『木綿問屋は長続きするよ。薄利だから生活が質素なんだよ。 利幅の大きい商売をしていると、どうしても気が大きくなって贅沢になるもんだ。』 『おまえ達がこうやって不自由のない生活が出来るのは、みんなご先祖のお陰だよ。 積善の家には必ず余慶あり*、善行を積むように心掛けるんだよ。』 *善行を多く積んだ家には、その報いとして思いもよらない幸福が訪れる 終戦後、私は父と一緒に仕事を始めました。 経済が統制されていた時代で、酒問屋は出来ません。 漆器と家具の問屋を始めて百貨店等に卸していました。 当時は経済統制違反の闇商売が横行し、闇商人は大層な利益を上げていました。 『法律違反はいけない。楽