【アビジャンAFP=時事】西アフリカのコートジボワールで過去2〜3カ月、少なくとも20人の子供が次々殺害されている。遺体は切断された状態で発見され、魔術のいけにえにされたのではないかと住民の間で不安が広まってきた。バカヨコ内相も28日、「いけにえで超能力や富が手に入ると信じる者はいる」と述べたが、真相は分かっていない。 当局は1500人の警官や兵士を動員、誘拐や殺人の疑いで捜査を進めている。25日には最大都市アビジャンで、子供に刃物で斬り付けた男(38)が逮捕された。男は「神の命令だ」と述べ、子供3人まで殺害を認めたという報道もある。目の前で子供が襲われた母親は「慣れた感じだった」と容疑者の印象を語っている。 コートジボワールでは選挙が近づくたび、必勝祈願で子供をいけにえにささげる候補者がいると不気味なうわさが出回る。今年は10月に大統領選が予定されている。