全体の治療費 調査した5つのがん(大腸がん、胃がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん)の個別結果を見る前に、まずは全体的な金額の分布を見てみたいと思います。ステージ全体での集計ですので、あくまで参考としてご覧ください。 約7割が50万円以内に収まっており、100万円以上かかったという人は1割強という結果に。「がんにかかったらいくら?~」という問いに具体性を持たずに答えるなら、「医療費については、ほとんどのケースが50万円未満で済む」と言えそうです。 がんといえども、入院日数は年々減少傾向にあります。厚生労働省の「患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は、がん(悪性新生物)全体でも、2005年には24.6日であったのに対し、2014年には18.7日と、約6日間も短縮しています。その分、入院にかかる費用も減っているはず。 医学の進歩や生存率の向上で、がん治療は「高額化」「長期化」の傾向にある