蛇足にしかならないのではないか、という不安のあるスペシャル放送をここまで仕上げてくる坂元裕二の仕事ぶり。心酔は更に深まった。『最高の離婚』というのはこんなにも豊かな会話劇に支えられたドラマだったのだな、と改めて痛感する。「サンドネシタ(三度寝した)?メキシコの地名かと思いました」だの「アベンジャーズして」だの「ヤング宮崎駿」だの「チューチュートレイン」だの、小ネタもキレキレで、脚本家の今作への想い入れを存分に感じ取りました。 本放送の最終話、光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)は電車に乗り込み、対岸関係にある座席に腰を下ろした。 これは「永遠にすれ違う事を覚悟しながらも、同じ箱に乗って進む」という美しい選択であったわけだけども、今回のスペシャルにおいてもやはり2人は致命的にすれ違って行く。そして、当然のようにその山場はやはり列車(カシオペア号)にて執り行わるわけだ。その電車の中での会話において
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