2008年10月20日19:22 カテゴリ いきなり世代対決=将棋思想対決にー竜王戦第一局 渡辺竜王vs羽生名人 竜王戦中継サイト 羽生世代と渡辺世代という言葉があるが、第一局は、両世代の将棋に対する考え方の本質の違いが、図らずも端的にあらわれた将棋になった。 後手羽生の採用した作戦は、一手損角換わり。先手の渡辺は、羽生が右玉含みをみせて警戒しているのにもかかわらず、敢えて棒銀にでた。 しかし、渡辺の作戦は恐らく当初から棒銀で攻め倒すということではなかったのだろう。羽生が右玉に態度を決めると、銀を組み替えて、仕掛けずに駒組みを続ける柔軟な指し方にした。右玉というのは、本質的にかたくすることが出来ない囲いなので、後手に形を決めさせてしまってから、自分だけどんどんかたく囲おうという狙いなのだろう。 この辺、どちらかが若いのか分からないような、渡辺の老獪極まりない指し回しだった。そして、渡辺の代