■鳩山政権への「真の軽蔑」 オバマ政権の高官たちが鳩山由紀夫首相をloopyだとみなしているという米側の報道が話題を呼んだ。この英語の意味が「愚か」にせよ、「現実遊離」にせよ、実感は遠まわしながらよく伝わってくる。だが私が最近、聞いた、もっと直截な言葉はcontempt(軽蔑(けいべつ))である。 オバマ政権の対日政策担当官たちと頻繁に接触している前米国政府高官が教えてくれた。 「ホワイトハウスや国務省で日米安保関係にかかわる当局者たちは鳩山首相、あるいは鳩山政権に対し、いまや真の軽蔑を感じているといえます。日本側にはそのことを決して認めないでしょうが」 この人物は「真の」という部分をgenuineという形容詞でとくに強調するのだった。オバマ政権の鳩山観はこんなところまで下落しているわけだ。 だが鳩山氏への酷評よりももっと気になるのは米国側識者一般の間での日本の重みの急減である。日本が日米