梅雨明けとともに、飲料業界にとっては年間で最大の書き入れ時となる夏がやって来た。酒類課税出荷統計(1〜6月累計)によると、酒類に関しては、ビール類計、ビール、発泡酒とも年間の落ち込み率が過去最大となり、伸びているのは唯一、新ジャンルだけという例年通りの傾向。だが清涼飲料で今年はちょっとした異変が起きている。熱中症対策飲料という新たなカテゴリーができつつあるのだ。 【詳細画像または表】 同様のカテゴリーは以前からあった。大塚食品のポカリスエット、日本コカ・コーラのアクエリアスなどを主とするスポーツドリンクや機能性飲料がそれに当たる。 ● キリンは売り上げ2倍に だが、今年はその中でもスポーツではなく日常で飲まれる嗜好性のある清涼飲料でありながら、塩が含まれている飲料で、熱中症予防を前面に打ち出したものが爆発的に売れているのだ。 例えば、キリンビバレッジの「世界のキッチンから ソルティ