ふと気付いたのだが、西部邁が東大を辞めてからかわいがった人物は、東大出身者がきわめて少ない。というかかわいがったのはみな東大ではない。中沢新一や昔からの弟子の佐伯啓思や松原隆一郎、友人の柄谷行人は別として、宮崎哲弥、福田和也は慶応、小林よしのりは福岡、中島岳志も大阪外大と京大、井尻千男は立教、糸圭秀実は学習院中退、『発言者』寄稿者の顔ぶれを見ても、明大の中沢けい、早大の八木秀次、名大の飯田経夫、富岡幸一郎、高澤秀次、宮本光晴と、非東大がとても多い。 - 私は、父を憎んでいる。かつて神経症がひどかった頃、大阪から実家に帰るとそれが悪化した。自分では気づかなかったが、父親が定年になって毎日家にいたからだ、ということに気づいたのは、母が病気になってからである。私は、母には会いたいが父には会いたくないという状況で病んでいたのである。その詳細は小説にしたが、たとえ自費出版ででも出すつもりである。 0