次のページ 前のページ 目次へ 5. プロセス この章ではプロセスとは何かを説明し、Linux がシステム上でプロセスをどの ように生成、管理、削除しているのかについて解説する。 プロセスはオペレーティングシステム内でタスクを実行する。プログラムと は、実行イメージとしてディスクに保存されたマシン語の命令とデータとのセットで ある。したがって、プログラムとは受動的な実体である。反対に、 プロセスとは実行中のコンピュータプログラムであると考えることができる。 プロセスはダイナミックな実体であり、マシン語の命令がプロセッサにより実行される につれて常に変化してゆく。プログラムという概念が命令とデータを含むものである ように、プロセスも、プログラムカウンタ(program counter)など CPU の全レジスタ 情報やプロセススタックを含む概念であり、それらが保持する一時データであるルー チ