ブログ再開後、株式市場を前向きに見る話はしてきませんでした。なぜなら、欧州経済が極めて不透明な上に、長期的な円高トレンドは継続していると判断してきたからです。とても株式を買えるような状況ではありませんでした。 しかし、状況は少しずつ変わりつつあるように思われます。世界の株式市場が大幅に下落することによって、欧州の先送り政治を待ってくれない催促相場の様相を呈してきています。 とりわけ日本株の割安さは際立っています。6月4日に日経平均株価の終値は8295円と年初来安値を更新し、TOPIXにいたっては695ポイントと、リーマンショック後の安値を更新しました。株価指標としてよく使われるものに、PBRとPERという二つの指標がありますが、4日時点のPBRは0.87倍、PERは11倍を割れるまで低下し、いずれもリーマンショック後の最も低い水準にあります。 スペインがデフォルトに追い込まれるような最悪の