ゆうべ、NHKの「清算の行方〜諌早湾開拓事業の軌跡」を見た。 日本列島改造論の時代に再浮上じた開拓事業は漁民の反対を押し切る形で実行されたけれども、開拓事業の後に付近の海に出る影響は科学者たちによって指摘されていたことを知った。 その調査報告書を改ざんし「影響は少なく被害は出ない」として漁協を説得し、事業を決行した当時の行政の強気と傲慢。 時代は高度成長のまっただ中。行政側は話しあう気もなければ、計画を止める気もない。開拓事業のシナリオは出来ており、一度決められたことは覆らない。国はお金をばらまいて住民を賛成派と反対派に二分し、住民同士を対立に追い込み疲弊させる。そういうことが、日本中で起こってきた。そして、民主党政権になって公共事業見直しの公約が掲げられたものの、ねじれきってしまった現実は元には戻らない。 海を失った漁民の方たち、そしてもし水門が開かれれば今度は開拓地に入植して耕した農地