米航空宇宙局(NASA)は9月24日(米国時間)、月と火星のそれぞれの表面に水が存在すると発表した。 月面においては、NASAの「Moon Mineralogy Mapper(M3)」が極地方で微量の水分子を発見、同時に土中のヒドロキシル基(構造式が-OHで表される、1個の水素原子と1個の酸素原子で構成される化合物)も発見している。M3はインドが初めて宇宙に向けて発射した月周回探査機「チャンドラヤーン1号(Chandrayaan-1)」に搭載されている、月面の鉱物をマッピングする装置。今回発見された水分子およびヒドロキシル基は、太陽があたる面の、緯度が高い地域ほど多く分布していた。 M3が撮影した、地球からは見えない面にあるクレーター付近の赤外線画像。2つの画像は同じ地点を撮影している。左は波長の短い赤外線で撮られた月の表面。右の青く表示されている部分に水分子およびヒドロキシル基が存在して