母なる地球は1億マイル先ーーそんな光景はなかなか見られるものではないが、NASAの太陽調査観測機、STEREO-Bが、パンスターズ彗星と地球を同時に映像に収める事に成功したのでここで紹介しよう。 左側に見えるのが、太陽のコロナ質量放出。そのごく近くでは公転する水星が見える。右側の真ん中の白い点が地球であり、パンスターズ彗星は尾を閃かせながら、太陽と地球の間をゆうゆうと行く。 動画を観てもらえばおわかりだろうが、我々が住処とする母なる地球の姿は、なんてちっぽけなのだろう。太陽の周りを規則正しく公転する地球と、極めて自由な公転周期を持つほうき星。その両方と太陽の活動を同時に観測することが出来るのは、今のところ人工探査機の特権である。 STEREO-Bによって収められた映像は、とてつもなく壮大で、神々しくさえある。宇宙ファンは必見だ。