言うまでもなく、「在日特権」は存在しない。排外主義集団が攻撃する存在しない「特権」の一つに数えられているのが、坂中が法務省時代に立案した在日韓国・朝鮮人の特別永住許可制度だ。 日本に住んでいながら日本国籍を失った人々の法的地位安定を図る、いわば日本自身が生んだマイナスをゼロに近づけようとしたこの制度は、どのようなバックグラウンドから生まれたのか。 2月13日、自称「ミスター入管」はこの日、衆議院第二会館にいた。立憲民主党の勉強会「外国人受け入れ制度及び多文化共生社会のあり方に関する検討PT(プロジェクトチーム)」にゲスト講師として呼ばれたのだ。かつて左遷を幾度も経験しながら、日本各地の入国管理局長を歴任し、30代で在日韓国・朝鮮人の特別永住許可制度をつくった男。(後述するが、これが「在日特権」だと排外主義集団に煽られ、坂中は攻撃の標的にされる。) 坂中は司会者に紹介されて着席するや否や、フ