原発避難の生徒に「放射能」 千葉・市川の中学でいじめ：朝日新聞デジタル東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から千葉県市川市に避難し、市内の公立中学校に転入した生徒が、別の生徒から「放射能」と言われるいじめを受けていたことがわかった。２７日の市議会代表質問で、高坂進市議（共産）の質問に市教育委員会の永田博彦・学校教育部長が明らかにした。 永田部長によると、いじめは数年前にあり、転入した生徒が他のクラスの生徒と口論になった際、「放射能」と言われたという。学校側は発言を把握した後、転入した生徒と保護者に謝罪。市教委によると、発言した生徒とその保護者も謝罪したという。生徒たちはすでに卒業しており、市教委は性別や当時の学年について明らかにしていない。 永田部長は答弁で「決して許されないこと。学校でもいじめとの認識のもと、厳しく指導し、その後、同様のことはなかったと認識している」と述べた。（長屋護）
