【長崎潤一郎】ソニーは31日、ミニディスク(MD)に対応した再生・録音機器の出荷を3月で終えると発表した。MDは1992年にソニーが開発したが、米アップルの「iPod」などネット経由でメモリーに音楽を記録する機器に主役の座を奪われた。MDの生産は当面続ける。 MDは光磁気ディスクを使った記録媒体。小ささと薄さが受け、それまで主流だったカセットテープに取って代わった。「MDウォークマン」や「MDコンポ」などCDから音楽データを録音して再生する機器は、これまで約2700万台が売れたという。 だが、2000年代に入ってからはiPodなどに押されて販売が低迷。MDウォークマンの生産は11年秋に終えており、今回は唯一のMDコンポ「CMT―M35WM」の出荷も終える。オンキヨーなど一部のメーカーは対応機器の販売を続けるが、「本家」の製品は姿を消す。修理などの対応は続けるという。 関連記事〈CNET