VMのスタック操作 (未完) GaucheのVMはごく単純なスタックマシンである。 だが、Schemeの場合、first class continuationを実現するために、 スタックフレームがヒープにセーブされたり、逆にヒープからスタックに復元されたりという 操作が入って来るので、うっかりすると自分でも混乱してバグを持ち込むことがある。 後で思い出せるように、ここに整理しておこう。 基本レジスタ スタック操作に深くかかわるのは次のレジスタ群。 ScmEnvFrame *env 現在の環境のトップ。いわゆるstatic link。直接には、 最も内側の静的スコープで見えている環境を指している。 upポインタをたぐってゆけば上の環境に行ける。upポインタはNULLで終端される。 ScmContFrame *cont 現在のコンティニュエーションフレームのトップ。 いわゆるactivatio
Schemeは継続(continuation)という、たいへん強力で柔軟な制御機構を備えています。継続を用いれば大域脱出、コルーチン、疑似マルチタスク、バックトラックといった特殊な制御を必要とするプログラムを効率的に記述することができるのです。しかし一方でその抽象度の高さから、「継続は難しいもの」という印象も強いようです。 ここでは継続の正確な定義はとりあえず後に回し、直感的な観点から継続を導入してみたいと思います。 話を簡単にするため、今全ての手続きが1-in/1-outであるような1-Schemeというものを考えます。例えば: (define (double x) (* x x)) (double 2) => 4 (define (add1 x) (+ x 1)) (add1 2) => 3 のような手続きが1-Scheme手続きです。 (なおSchemeではlambdaを自由に導入で
継続(continuation)とは,式を評価している途中のある時点で,『いま得られた 値を使って,この後は何を計算するのか』を表すものである.たとえば,Scheme の関数呼びだしの式を評価する際には,まず関数とその引数を評価して,その 後で関数に引数を適用する. ==> (+ (* 1 2) (* 3 4)) ;; ==> (+ 2 12) ;; ==> 14 14 この式の場合,まず「+」,「(* 1 2)」,「(* 3 4)」を評 価したのち,「(+ 2 12)」を評価する. 各部分式の評価が左から右へ進むものとすると, たとえば,「(* 3 4)」を評価した後にするべき計算,つまり継続は, 『いま得られた値に2を加える』 である.この式の評価を完了するためには, Schemeのシステムは,この継続を知っていなければならない. 継続は,「何を評価して,その値によって次には何を行う」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く