スーパーの床に落ちていた総菜の天ぷらを踏んで転び、けがをしたとして、東京都練馬区の男性(35)がスーパー大手サミット(東京)に約140万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は8日、安全管理を怠ったと認め、約57万円の支払いを命じた。 サミット側は「例外的なケースで、対策の義務はない」と主張したが、長妻彩子裁判官は、客が総菜をパックに詰める販売方法は、運ぶ途中に落とすことも十分想定されると指摘。「従業員による安全確認を徹底する義務があったのに、落ちたままの状態にして事故を生じさせた」と退けた。 判決によると、男性は平成30年4月12日午後7時半ごろ、サミットストア練馬春日町店で、レジ付近に落ちていたカボチャの天ぷらで足を滑らせて転倒し、膝の靱帯(じんたい)を損傷した。地裁は、足元の注意を怠った男性にも過失があったと判断し、賠償額を減らした。
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