AT&Tは、電話の発明者グラハム・ベルをルーツに持つ、世界初で世界最大級の通信事業者である。IPv4アドレスのストックが枯渇し、IPv6への移行が進む昨今、同社IPv6に対してどのように取り組むのか。「Geekなぺーじ」のあきみち氏が、AT&T研究所のトム・シラクサ氏(Executive Director,VPN Strategy, AT&T Labs,Inc)に行なった単独インタビューの模様を紹介しよう。 AT&TはIPv6をどこまで考えているのか AT&Tは、モバイル通信が1億契約、ブロードバンド接続が1650万契約、そして世界中の従業員数が25万人以上も在籍する巨大な通信事業者です。インターネットの世界でも、ISPに対してトランジットによるインターネット接続サービスを提供する「Tier 1」企業であり、その動向はインターネットの成長に少なからず影響を与える存在でもあります。このAT&