先日、裁判傍聴(札幌地方裁判所、裁判員裁判)に行きました。 とても不幸な殺人事件です。自閉症の娘と無理心中をはかった被告人(母親)及び被害者のことを考えて欲しいと思い本記事としました。 目次 事件の概要 被告の負債が娘の将来を悲観する理由とはならないこと 殺人を肯定する被告人の思い 娘に関わる過去の出来事(弁護人による被告人尋問より) (1)娘の障害の程度と診断 (2)娘に水遊びに関する隣人の反応 (3)施設での虐待 (4)知的障害者と同室となった入院中の出来事 (5)娘と同じ施設で暮らす障害者の境遇 (6)障害者の子を持つ知人が部屋で亡くなった話 被告人の供述から思うこと 相談することができない人たち 判決 事件の概要 平成27年5月27日、被告人(当時65歳)は、自宅アパートの部屋で、自閉症の長女(42歳)の首を包丁で刺して殺害。 検察官は「被告は無計画に貯金を使い果たして多額の借金を