小室哲哉と著作権譲渡 小室哲哉が詐欺容疑で逮捕された。トラブルに至ったその原因が「著作権譲渡」であるという。今回のマスコミの報道によるとあたかも小室哲哉自らの楽曲の著作権を譲渡したように思えるが実際は違うのである。 この「著作権譲渡」であるが、これはアメリカの「COPYRIGHT ASSIGNMENT」の翻訳であるがそれだけでは「訳足らず」なのである。正確には「著作権を管理する地位の譲渡」ということであり、ある意味音楽出版独自のシステムと言えるものである。 そもそも音楽出版という言葉がよくわからない。このネーミングはレコードや放送がなかった時代に楽曲(著作権)を広めるために楽譜を出版したという経緯から来ている。音楽出版社が実際に持つ機能でネーミング「音楽著作権管理売上促進会社」とでもなろうか。 そのへんの音楽出版事情はフジパシフィック出版を育てた朝妻一郎氏の『ヒットこそすべて〜オール・アバ