今どのような取り組みが進められているのか? このままのペースで行くと、あと1,000日以内にIPv4アドレスの在庫がなくなり、新規に分配できなくなると言われている。そうなると、新たなホストでサービスを開始したり、ネットワークを拡張できなくなったりするため、事実上、インターネットの発展が止まってしまうことを意味する。このIPv4アドレス枯渇問題の実状を認識し、考えうる解決策と事業者を中心に進められている取り組みの現状を探ってみたい。 (2008/08/25) 増田克善 印刷用ページ IPv4アドレスは ほんとうになくなるのか? 現在、インターネットの世界において利用されているグローバルIPv4アドレスが、今後数年間で枯渇すると言われている。2000年以降、その時期はいつになるのか、枯渇したらどのような影響が出るのかを巡って多方面で議論されてきた。今でもさまざまな議論が繰り広げら