東京駅や大阪城などを、映像の力で思いもよらない姿に変容させるプロジェクションマッピングは、野外・都市型のイベントとして、すっかり定着した感がある。その祝祭的でスペクタクルな体験が人気を支える大きな理由だが、同時に、スマホで撮影しSNSで拡散するような「体験の共有」にも、現在的なエンターテイメントやお祭りのあり方を見ることができる。最先端だけど普遍的。それがプロジェクションマッピングの面白さだ。 3月26日の夜から東京ビッグサイトで行われる『東京プロジェクションマッピングアワード vol.0』は、9組の学生チームがビッグサイトに実際にプロジェクションを行い、それを審査するというコンテストだ。今回、その審査員であるメディアアートキュレーター・東京都現代美術館学芸員の森山朋絵と、『紅白歌合戦』の舞台美術や数多くのプロジェクションマッピングの映像演出に関わる森内大輔を招いて、同アワードについて聞い