「日本人が、ノーベル賞を受賞した!」 そんな速報が出るやいなや、 ネットのタイムラインはお祝いムード一色。 街中では号外が配られ、テレビも雑誌も大急ぎで特集を組み立てます。 もちろん、それは誇らしくて、お祝いすべき出来事です。 でも、受賞者が日本人じゃなかったら? それが人類にとって大きな偉業であっても、 たった1つのトピックスとして、収まってしまうことがあります。 たとえ、多くの人の生死に関わる問題であったとしても、 メディアは、優先度を誤ってしまいがちです。 おかしな話ですよね。 今から伝えたいのは、もう11年も前のこと。 2005年の、ノーベル賞の話です。 医療系の方はご存知でしょうし、 そうでなくても、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。 オーストラリアのバリー・マーシャル博士と、ロビン・ウォレン博士が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。 二人の、ノーベル賞受賞までの道の