「2021年をひと言で表すとしたら激動。激動でしたね、本当に」 昨年、デビュー曲「うっせぇわ」が大ヒットで彗星の如く現れた19歳の歌い手Adoは、社会現象となったメジャーデビュー元年を戸惑いながらも本音で振り返った。 YouTubeでのMV再生回数は2億回を超え、MV映像はアニメーションのみ、アーティスト写真もイラストで、その素顔は謎に包まれている。2020年10月デビュー曲「うっせぇわ」をリリースしたときは、現役の女子高生だった。 「ちょっとこれは大変なことになった」 「うっせぇわ」のリリース以降、存在感はさらに加速する。 「夜のピエロ」が渋谷の大型ビジョン5面をゲリラジャックした映像を見たとき、「ちょっとこれは大変なことになった」と背筋が伸びる思いだった。 幼い頃から内気なタイプで人前に出ていくようなタイプではなかった。学生を卒業して、本格的な社会人になっての2021年は、喜びと痛みを