Quantified Self(自己の定量化)というムーブメントが、米国を中心に広がりつつあるという。活動量計などで自分の行動を定量的に測定することで、自分をより明確に知ることが目的だ。そして今後は「自己測定能力」が人材採用でも重視されるようになる、という示唆に富む考察をお届けする。 採用面接では、難問を出題する必要はない。グーグルは「スクールバス1台にゴルフボールはいくつ収まるでしょうか」といった類の質問を廃止した。同社の人事担当シニア・バイスプレジデントであるラズロ・ボックによれば、それは雇用主にとって「何の参考にもならない」うえ、「完全に時間の無駄」だからだという。 面接での質問は、体系的でなければ大して役には立たない。それよりも、実際にプロジェクトをやらせて試験としたり、その人の作品集(ポートフォリオ)を見たりするほうが、プロとしてのパフォーマンスを的確に予見できることが判明してい