その驚異の計算能力は、現代社会のセキュリティーを支えている「暗号」すら、いとも簡単に破ってしまう可能性があるそうです。 世界で開発競争が過熱し、経済ニュースの注目ワードにもなっています。 そんな中、7月にIBMの量子コンピューターが日本で稼働を始めました。本当に、世の中をがらりと変えてしまうのでしょうか。それを知りたくて話を聞きに行きました。 (おはよう日本 おはBizキャスター 布施谷博人) 訪ねたのは神奈川県川崎市の「かわさき新産業創造センター」。 量子コンピューターは高さ3メートルほどの筒状のマシン。 音はほとんどしません。チカチカ光が点滅しているようなところもありません。 24時間休みなく稼働しているそうですが、動いているというよりは、静かにそこに「いる」といった印象でした。 案内してくれたのはマシンを導入した東京大学の理事・副学長の相原博昭教授とIBMの皆さん。 これまではアメリ