震災からわずか3日後、在庫だけでお店を再開した塩川書店の店主・塩川祐一さんは、近所の人から「テレビは悲惨な映像ばかり。子どもに漫画や絵本を見せたい。いつ開くの」と尋ねられたのが早期営業再開のきっかけだったといいます。 お店には常日頃から「週刊少年ジャンプ」の新刊を目当ての子供たちが多く来店していたといいます。 1968年創刊以来、最も愛された「週刊少年ジャンプ」とは…。その背景にあるエピソードをご紹介します。 最も愛された1冊は、震災の翌週に発売されたジャンプ 2011年3月11日・東日本大震災が発生し、物流は大混乱。被災地ではお店の営業どころではなかった最中、新刊の入荷が未定ながらも3月14日に営業を再開した書店がありました。それが、宮城県仙台市青葉区五橋にある塩川書店(五橋店)でした。 とある男性が、1冊のジャンプをお店に持ってきた 3月21日、とある男性が来店。山形県まで新刊のジャン