電力市場を自由化する動きが本格化してきた。経済産業省主導のロードマップによると、3つの段階に分けて自由化が進められる。 第1段階として、2015年に広域機関の設立と独立規制組織への移行、第2段階として2016年に小売り全面自由化、卸規制の撤廃、供給力確保のための新しい仕組みのスタート、1時間前市場の創設、そして第3段階として2018~2020年にリアルタイム市場の創設、送配電部門の法的分離が計画されている。 こうした動きを見据え、これまでの全国9地域で電力を供給してきた一般電気事業者だけでなく、さまざまな業種から電力市場への参入が相次いでいる。 日経BP社が2014年12月に発行した『主要電力・エネルギー企業ビジネスモデル総覧』によると、新規参入企業は自社の持つリソースを活かして電力事業に参入しようとしており、そのエネルギー戦略が明らかになってきた(表)。
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