なぜ、CR単体やLF単体でなく、CRLFの組を使うのかという理由は、昔々の「テレタイプ」と呼ばれる通信機(電動式タイプライター)の時代にまでさかのぼる。 この装置では、プラテンロールを1行分進めるラインフィード(LF)という制御コードと、印字ヘッドを一番左に戻すキャリッジリターン(CR)という制御コードが別々に存在した。つまり、1行進め、左端に戻すには、CRとLFの両方が必要だったわけである。 これは、そもそも「タイプライター」という装置が、1行進める作業と左に戻す作業が別々に存在したことから、この概念を引き継いだためと考えられる。