中国滞在が長期にわたり、もう干支をひと回りしてしまった筆者。時が流れるにつれ、会話中に意味が分からない“日本語”があまりにも増えてきた。日本の顧客や本社とやり取りする際にそう感じる。ここで言う“日本語”とは、外来語のことだ。 例えば「マイルストーン」も「RFP」も、社内の打ち合わせで初めて聞かされた。その場はふむふむと聞き流したが、打ち合わせの終了後に「あれはどういう意味だったの」「私も分からない」という会話を、同席していた同じく中国在住の日本人上司とこっそり交わした。 IT業界の読者の皆さんはご存じかもしれないが、それ以外の業界の方のために念のために説明すると、「マイルストーン」は主にプロジェクト管理で作業の進捗状況を確認する節目を指すものだ。しかし「里程標」と表現すれば済むのではないか。 「RFP」もすぐには分からなかった。これはRequest For Proposalの略で「提案依頼