小学生のころから一日も学校を休まなかった息子が、就職からまもなく自殺した――。浜松市西区の漁業鈴木英治さん(52)と妻のゆかりさん(50)が、次男航(こう)さん(当時18)の死の理由を問い続けている…
小学生のころから一日も学校を休まなかった息子が、就職からまもなく自殺した――。浜松市西区の漁業鈴木英治さん(52)と妻のゆかりさん(50)が、次男航(こう)さん(当時18)の死の理由を問い続けている…
知的障害者が容疑者となった事件について、検察が起訴や求刑などの判断に福祉の専門家の意見を取り入れる試みが始まっている。専門家の助言に基づき検察側が異例の「執行猶予付き判決」を求めた事例も。知的障害者は受刑者の5分の1ほどだが、裁判で検事が外部の助言を受ける仕組みはこれまでなく、試みは全国に広がりそうだ。 試みは平成24年6月、長崎県でスタート。臨床心理士や社会福祉士らでつくる「障がい者審査委員会」に対し、検事が処分内容の検討を依頼。審査委員会は意見書を作成し、検察側が起訴・不起訴の判断や求刑の参考にする仕組みだ。 法務省によると、23年度の新たな受刑者2万5499人のうち、知的障害者は21%の5532人。起訴・不起訴を決める権限を一手に持つ検事が、処分の判断に外部の意見を入れるのは「従来は考えられなかった」(検察幹部)という。
◇社会復帰後にも懸念 雪に覆われた札幌市の札幌拘置支所。「利用された感じはする」。覚醒剤密輸事件の「運び屋」の男(27)は昨年2月、面会した記者に抑揚のない声で語った。「でも、あまり深く考えたことがない」。アクリル板越しの無表情からは罪への認識はうかがえなかった。 男は09年6月、覚醒剤をベトナムから新千歳空港に持ち込もうとして派遣社員の女(28)と共に逮捕された。2人には逮捕を機に知的障害が判明。密輸組織の幹部の一人は、男性2人を電動のこぎりなどで殺害し裁判員裁判で初めて死刑が確定した池田容之(ひろゆき)死刑囚(34)。密輸利権を巡って殺人事件にまで発展した組織の末端に、知的障害者が連なっていた。 男は小中学校にほとんど通わず、掛け算もできない。中学卒業後は職を転々とし、08年に携帯電話サイトで知り合った別の女性と初対面で同せいし結婚。翌年、知人から頼まれた「運び屋」を引き受けた。懲役9
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