「B級ゾンビ映画の中から、いつか徒花のような傑作が生まれるのを見たい」と言う押井監督。一方では自らゾンビ映画を撮る気も満々の様子。しかし、押井監督の撮りたいゾンビ映画は、やはりというか一風変わったゾンビ映画になるかもしれない。 ゾンビと土葬の死生観 〜ゾンビは吸血鬼のパチモン 押井監督はなぜゾンビの小説を書こうと思われたのですか。 この小説(『ゾンビ日記』)にも書いたけど、ゾンビという存在そのものを観念として考えると面白いんですよ。死者が動き出す、死体じゃないけど生きていない、そういう考え方に対する興味は一貫してあった。 だけどゾンビ映画を作ってる人たちは、ゾンビというものについてそこまで考えてない。その観念に追いついている表現はいまだにないと思ってる。僕が考えるゾンビ、というか動き出す死体というか、それはもっと人間性の本質みたいな部分に迫るもの。いま世にあるゾンビ映画は、全然そこに追いつ
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