◇「和様化」今が好機--磯崎新さん(78) 東京都渋谷区の閑静な住宅街。坂の途中にマンションはあった。建築家、磯崎新さん(78)の自宅。あるじはジーンズにベスト姿で迎えてくれた。「こんな格好でいいですか?」。少し照れながら、振り返った磯崎さんの後ろ髪はゴムで束ねられていた。若い。 磯崎さんは昨年暮れ、中国から帰国したばかり。3日には中国を経て欧州へ向かった。「建築家という我々の仕事は、世界でも大きく変化している地域や都市から声がかかって初めて、日本から出ていくんです」 壁一面が窓になっている広いリビング。柔らかな日ざしが差し込む。磯崎さんは40年ほどかかわってきた世界を振り返った。70年代のオイルマネーで潤っていた中東、80年代は米国、欧州、そして90年代後半は再び中東や中央アジアと移った。ここ数年は中国だ。今、進める建築や設計は中国の10が最も多く、中東五つ、欧州四つ。国内にはない。 中
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