Visual Basic 2005では、計算に使用する‘+’や‘-’といった演算子の機能を再定義することができるようになる。これを「演算子のオーバーロード」という。つまり、計算式の中で‘+’や‘-’といった記号を書いたときに、実際に何を行うかを、プログラマが自由に指定することができるのである。 例えば、+記号を使ったときに引き算を行い、-記号を使ったときには足し算を行うようなひねくれた定義を書くことも不可能ではない。もちろん、不可能ではないというだけで、やらない方がよいのはいうまでもない。 さて、この機能に関して最も問題になるのは、なぜこのような機能が必要なのかという点だろう。恐らく、大半のVBプログラマの皆さんは、何に使う機能か首をかしげていると思う。+記号は足し算であり、それで決まっている。その機能を定義できたとしても、何のメリットもないように思える。実際、この機能のありがたみをかみし
筆者がC#の採用を決めたとき、C#がJavaよりも圧倒的に優れていると感じた機能がいくつかあった。そのうちの1つが、「usingステートメント」だ。これはまさに「シビレるねぇ」といいたくなるようなゴキゲンな機能である。一度使うと絶対に手放せなくなることは、この私が保証しよう。何しろ、この私自身が、もはや手放せなくなった者の1人であるからだ。 そして、usingステートメントが有効であることは、C#以外のプログラム言語でも、これに相当する機能を取り込みつつあることが証明していると思う。これから解説するように、Visual Basic 2005でもUsingステートメントが採用され、Visual C++ 2005 (C++/CLI)ではさらに過激になり、usingキーワードすら使わないでそれに相当する機能を利用できるほど深く言語仕様に統合されてしまっている。 Usingステートメントがない場合
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