<分析> 日本のインターネット検索最大手のヤフーは27日、ネット検索世界最大手の米グーグルと検索・ネット広告事業で提携すると正式発表した。グーグルから検索エンジンと検索に連動する広告配信システムの提供を受ける。ヤフーの筆頭株主のソフトバンクは、米アップルから「iPhone(アイフォーン)」などの人気商品の提供も受けて、業績を伸ばしている。自前にこだわらず、米有力企業との提携で成長路線をひた走ろうとするソフトバンクグループのしたたかな戦略だ。 「日本でのサービスの利便性や成長性を総合的に判断した結果で、最適の選択だ」。この日、東京都内で会見したヤフーの井上雅博社長はそう説明した。 日本のヤフーは96年に米ヤフーとソフトバンクが設立したが、米ヤフーは第2位の株主で、ヤフー会長の孫正義氏が社長を務めるソフトバンクの影響力が大きい。しかも、米ヤフーはグーグルに苦戦しており、日本のヤフーが、グーグル